良くなった瞬間こそ、一番危ない
生存月数が回復した時、
正直に言えば、
私はホッとしました。
・口座残高が増えた
・先が少し見えた
・夜、眠れるようになった
この瞬間、
社長の頭には
ある考えが浮かびやすくなります。
「もう大丈夫かもしれない」
私は、
この考えを
一番危険だと思っています。
回復は「成功」ではない
ただの「状態変化」だ
2社目の私は、
回復をこう定義していました。
回復=成功ではない
回復=一時的に息ができる状態
だから、
回復したからといって
判断を変えなかった。
むしろ、
判断を変えないことを
ルールにしていました。
私が“やらなかった判断”①
回復を理由に、固定費を戻すこと
一番やりがちで、
一番危険な判断です。
・止めていた外注を戻す
・人を増やす
・家賃の高い場所に移る
私は、
これを一切やりませんでした。
なぜなら、
生存月数は
また減る可能性があるから。
回復直後は、
まだ「耐久テスト中」。
固定費を戻すのは、
最低でも数ヶ月先と
決めていました。
私が“やらなかった判断”②
回復を「自分の実力」だと思うこと
これは、
1社目でやってしまった判断です。
・自分のやり方が正しかった
・軌道に乗った
・もう分かっている
2社目では、
絶対にやらないと決めていました。
回復の要因は、
たいてい複合的です。
・一時的な案件
・外部環境
・偶然の重なり
回復=自分が強くなった証拠
と解釈した瞬間、
判断はまた雑になります。
私が“やらなかった判断”③
攻めの投資を再開すること
回復すると、
こう言いたくなります。
「今のうちに、次の一手を」
「攻めに転じよう」
私は、
この言葉を
心の中で止めました。
回復直後にやるべきことは、
攻めではありません。
確認です。
・なぜ回復したのか
・それは再現可能か
・構造は変わったか
ここが整理できるまで、
投資は一切しない。
私が“やらなかった判断”④
生活レベルを戻すこと
これは、
かなり重要です。
回復すると、
社長自身も緩みます。
・外食が増える
・使うお金が戻る
・「ご褒美」を正当化する
私は、
これを意識的にやりませんでした。
なぜなら、
社長の生活レベルは
判断のブレーキを壊すから。
会社が安定する前に、
自分が先に安心しない。
これは
自分との約束でした。
回復期に、私がやった「唯一のこと」
回復した時、
私がやったことは
たった一つです。
「減った時と同じ行動を、もう一度やる」
・数字を見る
・固定費を疑う
・やらないことを決める
・誰かに話す
回復しても、
行動は変えない。
これが、
2社目を壊さなかった
最大の理由です。
回復期は「慢心」との戦い
生存月数が回復した時、
敵は外にいません。
敵は、自分の中にある慢心です。
・もう大丈夫
・今回は違う
・前とは状況が違う
この声に、
耳を貸さない。
私は、
一度それで
会社を失っています。
このブログを、今ちょうど回復している人へ
もし今あなたが、
・数字が少し良くなった
・余裕が出てきた
・次を考え始めている
なら、
一度立ち止まって
こう自分に聞いてください。
「これは、回復だから出た判断か?」
YESなら、
まだやらなくていい。
回復期にやるべきことは、ただ一つ
調子に乗らないこと。
これは精神論ではありません。
立派な経営判断です。
回復は、
ゴールではない。
次に落ちないための猶予期間です。
次回予告
次は、
第21回「それでも、私が“少しずつ攻め始めた合図”】【重要回】
を書きます。
攻めるタイミングは、
感覚では決めない。
生存月数が回復した時、
私がやらなかった判断。
それは、
「元に戻ること」でした。
会社を守るとは、
良くなった時に
何を我慢できるか。
私は、
そこだけは
二度と間違えないと
決めています。


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