設定すべきカレンダー予定3つ

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第0章・話20|はじめに


到達目標:この連載を読んだ内容を確実に実行に移すための、カレンダー設定を完了する。 今日やること:3つのカレンダー予定を今日中に登録し、繰り返し設定をオンにする。 必要ツール:Googleカレンダー、Outlook、または任意のカレンダーアプリ。


本を読んで「いい話だった」で終わる人と、読んだ内容を実行する人。

この差を生むのは、意志の強さではない。

カレンダーに予定を入れたかどうかだ。

カレンダーに入っていない予定は、実行されない。「いつかやる」は「永遠にやらない」と同じだ。

この連載を読んで、13週CFを作ろうと思った。月次レビューを始めようと思った。リスク登録票を更新しようと思った。

その「思った」を「実行した」に変えるには、今日、カレンダーに予定を入れる。

今回は、この連載を読んだその日に必ず設定すべき3つのカレンダー予定を提示する。

この3つを入れるだけで、読んだ内容の80%が自動的に実行される。


カレンダー予定1:毎週月曜日朝9時「13週CF更新」

なぜこの予定が必要か

13週CFは、作ることがゴールではない。毎週更新することがゴールだ。

更新を習慣にするには、カレンダーに固定する以外に方法がない。

「忙しくない週に更新しよう」と思うと、永遠に更新されない。スタートアップに「忙しくない週」は存在しないからだ。

カレンダーに入っていれば、忙しい週でも更新される。他の予定より先にブロックされているから、削られない。

どう設定するか

ステップ1:カレンダーを開く

Googleカレンダー、Outlook、Appleカレンダー、どれでもいい。今使っているカレンダーアプリを開く。

ステップ2:予定を作成する

タイトル:「13週CF更新」 日時:毎週月曜日、午前9時〜9時30分 繰り返し:毎週 通知:15分前

ステップ3:予定の説明欄に作業内容を書く

予定の説明欄(Description)に、次の4行をコピー&ペーストする。

1. 先週の入金・出金実績を反映する
2. 「今週」の列を1週ずらす
3. 新しく「13週目」の列を追加する
4. 危険週(残高が基準値以下)を確認する

この4行があると、月曜日の朝に「何をすればいいか」を思い出せる。

ステップ4:保存する

繰り返し設定がオンになっているか確認してから、保存する。

この予定の効果

この予定を入れた瞬間、13週CFは「作りっぱなしのファイル」から「毎週更新される生きた仕組み」に変わる。

月曜日の朝、カレンダーに「13週CF更新」という予定が出る。30分確保されている。その30分で、先週の実績を反映し、来週の予定を追加する。

これが52週続く。1年後には、52回更新された13週CFが手元にある。その13週CFには、過去1年分の資金の動きがすべて記録されている。

この記録が、次の調達・次の事業判断・次の採用の根拠になる。


カレンダー予定2:毎月第2金曜日14時「月次レビュー」

なぜこの予定が必要か

月次レビューは、「今月余裕があったらやろう」では絶対に実行されない。

毎月の日程を固定し、カレンダーにブロックすることで、初めて習慣になる。

そして、第2金曜日を推奨する理由がある。

第1週: 月初で忙しい。前月の締め作業が残っている。 第2週: 落ち着き始める。前月の数字が確定している。 第3週: 月半ばで、すでに今月の後半戦に入っている。 第4週: 月末で忙しい。次月の準備に追われている。

第2週の金曜日が、最も月次レビューに適している。

どう設定するか

ステップ1:カレンダーを開く

今使っているカレンダーアプリを開く。

ステップ2:予定を作成する

タイトル:「月次レビュー」 日時:毎月第2金曜日、午後2時〜3時 繰り返し:毎月、第2金曜日 参加者:共同創業者、CFO、主要メンバー(いる場合) 通知:1日前、1時間前

ステップ3:予定の説明欄に議題を書く

予定の説明欄に、5つの議題をコピー&ペーストする。

議題1:CF予実差異の確認
議題2:ファネル歩留まりの分析
議題3:投資配分の修正判断
議題4:リスク登録票の更新
議題5:次月の資金繰り意思決定

準備物:13週CF最新版、KPIダッシュボード、リスク登録票

ステップ4:保存する

繰り返し設定が「毎月第2金曜日」になっているか確認してから、保存する。

この予定の効果

この予定を入れた瞬間、月次レビューは「いつかやる」から「毎月必ずやる」に変わる。

第2金曜日の午後2時、カレンダーに「月次レビュー」が出る。1時間確保されている。議題が5つ書いてある。

その1時間で、前月を振り返り、今月を修正し、来月を設計する。

これが12回続く。1年後には、12回の月次レビューの記録が残っている。その記録を見返せば、「この会社がどう成長してきたか」「どんな判断をしてきたか」がすべてわかる。


カレンダー予定3:3ヶ月後の同じ曜日「財務仕組みの見直し」

なぜこの予定が必要か

仕組みは、作ったら終わりではない。3ヶ月ごとに見直す必要がある。

13週CFが形骸化していないか。月次レビューがマンネリ化していないか。リスク登録票が更新されているか。

この見直しを「いつかやろう」と思うと、1年経っても見直されない。

3ヶ月後のカレンダーに、今日入れる。

どう設定するか

ステップ1:カレンダーを開く

今使っているカレンダーアプリを開く。

ステップ2:今日から3ヶ月後の日付を計算する

今日が3月7日なら、3ヶ月後は6月7日。その日の午前中に予定を入れる。

ステップ3:予定を作成する

タイトル:「財務仕組みの見直し」 日時:3ヶ月後の同じ曜日、午前10時〜11時 繰り返し:設定しない(この予定は1回限り。3ヶ月後に再度設定する) 通知:1週間前、1日前

ステップ4:予定の説明欄にチェックリストを書く

予定の説明欄に、次のチェックリストをコピー&ペーストする。

□ 13週CFを過去3ヶ月分振り返る(更新が止まった週はあるか?)
□ 月次レビューを過去3回分振り返る(議題が形骸化していないか?)
□ リスク登録票を開く(新しいリスクが追加されているか?)
□ 固定費一覧を最新化する(新しい固定費が増えていないか?)
□ ランウェイを再計算する(3ヶ月前と比べてどう変わったか?)
□ 次の3ヶ月後に「財務仕組みの見直し」予定を再設定する

ステップ5:保存する

3ヶ月後の日付が正しく入っているか確認してから、保存する。

この予定の効果

3ヶ月後、カレンダーに「財務仕組みの見直し」という予定が出る。

その1時間で、過去3ヶ月を振り返る。13週CFの更新が2週連続で止まっていたら、なぜ止まったかを考える。月次レビューの議題が毎回同じ結論になっていたら、議題を見直す。

この見直しが、仕組みの劣化を防ぐ。

そして6つ目のチェック「次の3ヶ月後に予定を再設定する」により、3ヶ月ごとの見直しが永続的に回り続ける。


この3つを今日入れるだけで、80%が回る

3つのカレンダー予定を入れた状態を想像してほしい。

毎週月曜日の朝、13週CFを更新する時間が確保されている。 毎月第2金曜日の午後、月次レビューの時間が確保されている。 3ヶ月後、仕組みの見直しの時間が確保されている。

この3つがあるだけで、この連載で解説した仕組みの80%が自動的に回る。

残りの20%(リスク登録票の更新、KPIダッシュボードの確認など)は、月次レビューの中で処理される。

カレンダーに入れた予定は、実行される。入れていない予定は、実行されない。 これが現実だ。


私が4社を経営できている理由も、カレンダーにある

話10で書いたが、私は現在4社を経営している。

「4社も経営して、時間が足りないのでは?」とよく聞かれる。

答えは、カレンダーがすべてを管理しているからだ。

毎週月曜日9時:4社分の13週CFを一括更新(30分) 毎月第2火曜日10時:3社目(ビルメン)の月次レビュー(15分) 毎月第2火曜日11時:5社目(原状回復)の月次レビュー(15分) 毎月第2火曜日14時:6社目(ハウスクリーニング)の月次レビュー(15分) 毎月第2水曜日10時:4社目(ホールディングス)の月次レビュー(30分)

すべてがカレンダーに固定されている。だから、4社でも回る。

逆に言えば、カレンダーに入っていなければ、1社でも回らない。


カレンダー予定を「削らない」ルール

3つの予定を入れたら、最後に1つルールを決める。

「13週CF更新」「月次レビュー」「財務仕組みの見直し」の3つは、絶対に削らない。

他の予定と時間が被ったら、他の予定をずらす。この3つは動かさない。

なぜか。この3つは、会社の「生命維持装置」だからだ。

13週CFが更新されなくなると、資金の見通しが失われる。月次レビューがスキップされると、計画と実績の乖離に気づけなくなる。仕組みの見直しがなくなると、形骸化が進む。

どれか1つでも止まると、会社が止まる。

だから、この3つは最優先でカレンダーにブロックし、絶対に削らない。


今日やること(チェックリスト)

□ カレンダー予定1「毎週月曜日9時・13週CF更新」を
  繰り返し設定で登録した

□ カレンダー予定2「毎月第2金曜日14時・月次レビュー」を
  繰り返し設定で登録した

□ カレンダー予定3「3ヶ月後の同じ曜日・財務仕組みの見直し」を
  1回限りで登録した

□ 3つの予定すべてに通知設定をオンにした

4つ目の通知設定が、予定を忘れない保険になる。


次回(第0章・話21)では、「『資金計画が甘い』とはどういう状態か」を5つのサインで診断する。資金計画の甘さは、目に見えない形で進行する。その兆候を早期発見する方法を明らかにする。

カレンダーに入れた予定は実行される。入れていない予定は消える。今日、3つを入れる。

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