売上があっても、会社は潰れる
起業したばかりの頃、
私は本気でこう思っていました。
「売上さえ上がれば、会社は大丈夫だ」
実際、
売上は少しずつ伸びていました。
忙しくもなっていました。
周囲から見れば、
「順調そうな会社」だったと思います。
でも、
会社の中身は、静かに壊れていました。
売上が上がった瞬間、私は安心してしまった
今思えば、
売上が立ち始めた瞬間が
一番危険でした。
・仕事が増えた
・数字が伸びた
・「いけるかもしれない」と思えた
その瞬間、
私は“守り”を忘れました。
売上=安心
この勘違いが、
私の判断を鈍らせていきます。
会社にとっての「安心」とは何か
会社にとっての安心は、
売上ではありません。
現金です。
もっと言えば、
「今、手元に残っているお金」と
「これから出ていくお金」を
把握できている状態です。
私はこれを、
感覚でしか見ていませんでした。
黒字なのに、なぜ苦しいのか分からなかった
利益は出ている。
帳簿上は黒字。
それなのに、
口座残高は増えない。
むしろ、
月末が近づくほど
不安が強くなる。
当時の私は、
「なぜ苦しいのか」を
正確に説明できませんでした。
でも今なら、
はっきり分かります。
お金には「時間差」がある
売上は、
仕事をした瞬間に立ちます。
でも、
お金が入るのは
1ヶ月後、2ヶ月後。
一方で、
・人件費
・家賃
・外注費
これらは、
待ってくれません。
この時間差を
私は完全に甘く見ていました。
売上が伸びるほど、出ていくお金も増える
売上が増える
↓
仕事が増える
↓
人を増やす
外注を増やす
経費が増える
でも、
入金はまだ先。
この状態で
少しでもズレが起きると、
一気に苦しくなります。
私はこの構造を、
頭ではなく「感覚」で処理していました。
感覚経営の末路
「今月は何とかなる」
「来月入金がある」
この言葉を、
何度自分に言い聞かせたか分かりません。
でもそれは、
現実を見ているのではなく
不安から目を逸らしていただけでした。
数字を直視する勇気が、
その時の私にはなかった。
売上は、会社を救わない
会社を救うのは「管理」だ
売上は大事です。
でも、
売上だけでは会社は守れません。
・現金がいつ入るのか
・いくら出ていくのか
・あと何ヶ月もつのか
これを把握していなければ、
売上はむしろ
会社を苦しめます。
私は、
その現実を1社目で学びました。
今、売上がある人ほど読んでほしい
このブログは、
売上がない人よりも
売上が出始めた人に向けて書いています。
・少し軌道に乗ってきた
・忙しくなってきた
・でも、なぜか不安が消えない
もしそうなら、
それは気のせいではありません。
次回予告
次は、
「利益が出ているのに大丈夫だと思っていた理由」
について書きます。
私が
どの数字を見て
どの数字を見ていなかったのか。
かなり具体的に話します。
売上は、希望をくれる。
でも、
現金は命をつなぐ。
私はその違いを、
会社を失って学びました。


コメント